Interview

Interview

アソシエイト弁護士

佐藤和哉Sato Kazuya

訴訟をやりたかったこと、環境が整っていると
感じたことから入所を決めました

私が当事務所を知ったきっかけは「訴訟 法律事務所」とインターネットで検索したことでした。当時は、弁護士という仕事についてイメージがつかめていない中でしたが、ロースクールにおける模擬裁判の経験などから訴訟への興味や、企業法務全般のいろいろな仕事をしたいという希望がありました。そのため訴訟の案件数が多く、セクション制がなく、企業法務全般のいろいろな仕事の依頼がありそうな、規模の大きい事務所を探していました。そんな中、インターネット検索でたまたま当事務所を知ることになり、説明会に応募しました。説明会や事務所訪問を通じて当事務所では訴訟の案件数が多いことを確認するとともに、事務所の「環境の良さ」を実感しました。私の感じた「環境の良さ」とは、たとえば全弁護士に個別の執務ブースがあること。蔵書数が多く、判例検索データベースも充実していること。事務所の弁護士の「雰囲気」が自分にマッチしていると感じたことなどです。蔵書・データベースについては、図書等を統括しているパートナー弁護士が「訴訟において相手方が持っている情報をこちらが持っていないということは致命的だ。図書やデータベースを充実させることは訴訟で勝つための前提条件である」とおっしゃっていたことが印象的で、その考えに非常に共感しました。「雰囲気」が自分にマッチしていることについては完全なフィーリングです。事務所選びの際に最後はフィーリングが大切だということは至る所で耳にしていました。これらの「環境の良さ」が決め手となって当事務所への入所を強く希望するに至りました。

現在は、訴訟をメインとして業務を行っています。弁護士業務の中で比較的イメージのしやすいものですが、具体的には「相手方準備書面に対する反論の検討」「当方の準備書面のドラフト」「主張の材料となる文献や裁判例等のリサーチ」などの業務が多いです。半年ほど前は、世界各国の弁護士との連携が必要なグローバル案件がメインの業務で、英語を用いて外国弁護士とやり取りをすることが多くありました。業務の中でやりがいを感じるときは、たとえば、準備書面を完成させ提出したときや、膨大な文献や裁判例をリサーチした結果、有益な主張の材料を発掘できたとき。また一緒に案件に取り組んでいる先輩弁護士やパートナー弁護士から「ありがとうございました」と言われたときです。準備書面や主張材料の発掘は、それ自体が業務の目的であり「達成感」を得られる瞬間です。感謝の言葉をもらうことについては、私の場合、依頼者からの言葉よりも、大変さをより理解してくれている先輩弁護士やパートナー弁護士からの言葉の方が、やりがいを感じます。当事務所の風習と言うべきでしょうか。何か仕事をやり切ると、必ずと言って良いほど「ありがとうございました」という言葉がもらえ、それが日々感じるやりがいであり、次の仕事へのガソリンにもなっています。この他、訴訟を経験した先輩弁護士からは、勝訴したときに強くやりがいを感じるということをよく聞きます。まだ担当する訴訟案件が判決に至っていない私としては、今後そういったやりがいを感じることを楽しみにしています。

これまでに担当した企業法務案件はどれもやりがいを感じられるものだったので、今後も企業法務全般を広く経験したいです。なかでも、現在メインで業務を行っている企業間訴訟については、入所動機になった分野です。面白さを実感しているので、今後も携わり続けたいです。将来は専門性を高めていく一方で、弁護士としての「核」を磨いていきます。それにより社会の変化に柔軟に対応できる、オールマイティな弁護士になりたいと考えます。目指したいキャリアという話になると、専門性をどう磨いていくかという点に興味がある方が多いでしょう。私自身まだまだ経験が浅く、専門性を磨けているわけではありません。今後、広く経験していく中で、自分の興味のある分野とない分野を少しずつ仕分けすること。あるいは、その時々で経験した分野が積み重なっていくことで、徐々に専門性が高まるのだと思います。他方で、弁護士という仕事は専門性だけでは語れないのではないかと思っています。社会が変化すれば弁護士に求められる仕事も当然変化していきます。なので長い弁護士人生において一点突破を貫くことは難しいでしょう。今後、今まで誰も想定していなかった新しい業務分野について依頼を受けることがあるかもしれません。そうなった場合に頼れるのは、専門性よりも弁護士としての「核」ではないでしょうか。そしてその「核」は、担当する各案件を丁寧にこなしていくことによって磨かれていくのだと思います。幸いにも、当事務所は「完璧な仕事をする」という理念を掲げており、弁護士としての「核」を磨いていく土壌があると感じています。

事務所を選ぶ際に何を重視するかは人それぞれです。弁護士の働き方として、事務所側から内定をもらうという方法もあれば、独立という方法もあります。そのため最終的にその事務所で働くか否かは個々人の決断によることになります。私自身は、当事務所で働くという決断をしました。今ではその決断をして良かったと感じるとともに、非常に運が良かったと思っています。なぜなら入所して働いてみた後になって、その決断を後悔するということが少なからずあるためです。実際に、他の事務所で働く同期弁護士の中には、1年目にして決断を後悔し、事務所を辞めてしまう人がいました。当事務所を選んだ、運の良い方々と共に働けることを心待ちにしています。

2022年1月時点の情報です。