Interview

Interview

シニア・アソシエイト弁護士

中井杏Ann Nakai

シニア・アソシエイト昇格後は個室ブースで執務を行います。
集中力も高まり、働きやすい環境です

「完璧な仕事をする」という価値観を事務所のメンバー全員が共有している点だと思います。この共通の価値観があることで、自分が何を目指しどう動くべきかが明確になっています。
「完璧な仕事をする」ということについて、私は、1年目から担当していたある訴訟を通じて具体的な実感を持つようになりました。その訴訟は、当初はこちらにネガティブな報道がされており、必ずしも有利とはいえない状況から始まることとなりました。まず初めに、争点となる条文に関連する公刊されている全ての裁判例と文献をリサーチしました。また、毎日のように内部会議を重ね、その中である弁護士が言った「こういう事実関係があったら有利になるかもしれない」という一言をきっかけに段ボール数箱にもなる資料を作成し、さらに、法律や事実関係について何通もの専門家意見書を提出するということをたった数ヶ月で行いました。一体どこまでやればいいのだろうと思いつつも、パートナーや先輩弁護士の、勝訴できる可能性が1ミリでも上がるならその作業は絶対やるべき、という姿勢をみて必死に取り組んだ結果、第一審は完全勝訴、控訴審でも勝訴的和解をすることができました。この経験を通じて、クライアントが求める結果に近づける可能性が少しでも上がるのであればできることは尽くさなければならないということが、「完璧な仕事をする」ということなのかもしれないと理解するに至りました。
当事務所の弁護士は全員こういった経験をしており、仕事に対する価値観を共有するようになっているのではないかと思います。弁護士間での議論を熱心に行うのはその一つの表れで、案件を担当している弁護士ですら疑問に思うことは、裁判官も当然疑問に思うことですので、必ず解決しなくてはいけません。また、議論が一旦まとまりかけても、アソシエイトが、やっぱり気になる、納得できないと言い出したときに、誰も嫌な顔をせず、むしろそうした指摘を歓迎する雰囲気があるのも、この価値観が根付いているからだと思います。
仕事の質はもちろんですが、この価値観の共有と、それに基づく安心できる人間関係が、牛島総合法律事務所らしさの根幹だと思います。

現在は、個人情報や営業秘密、情報セキュリティなどのデータテクノロジーに関する業務や、システム開発紛争などの業務を行っています。
データ分野は、国内外の個人情報保護法制のもとでビジネスを行うための法的スキームの構築はもちろんのこと、情報漏えい時の当局対応、民事訴訟、刑事事件や、データの取扱いに関する紛争にも取り組んでいます。また、最近では情報発信にも取り組んでいます。まずは当事務所のウェブサイトでニューズレターやU&Pリーガルセミナーといった場を使って情報発信を続けていたところ、事務所外でのセミナーや執筆の機会をもらえるようになり、少しずつではありますが、データ分野で実務的なアドバイスができる弁護士として認知していただきつつあるのではないかと思っています。
システム開発紛争は、当事務所に入所した直後から様々な案件に取り組んでいます。かつては先輩にサポートしてもらいながら業務を進めていましたが、今では後輩とチームを組んで、自分が主導していかなければならない立場になりました。
いずれの業務も法的な知見のみならず、技術やビジネスについての理解も必須で、最先端を追いかけ続けなければなりませんので、とても大変であり、だからこそ楽しいものでもあります。
やりがいを感じる瞬間は、一度ご相談をいただいたクライアントから新しいご相談をいただいたときです。前回のご相談への対応に満足いただけたのだと安心するとともに、当事務所に依頼をして良かった、大事なことは当事務所にこそ頼みたいと思っていただけるようにまた頑張ろうと思います。

データテクノロジー分野で、クライアントが困難な局面に直面した際に、真っ先に名前が挙がる弁護士を目指しています。
弁護士3年目から2年間、個人情報保護法を所管する個人情報保護委員会に出向し、法令解釈や法改正、企業における個人情報の活用支援に関する業務を行っていました。一方で、弁護士としては、データテクノロジー分野の多数の案件や、また、この分野に限らず大きな訴訟もいくつも経験してきました。データの活用が拡大する一方、関連する訴訟も今後さらに増えていく中で、データテクノロジー分野の豊富な実務的経験と執行当局の目線を併せ持ち、シビアな紛争にも対応できるという強みを活かし、本当に困ったときにこそ信頼できる弁護士として選んでいただきたいと考えています。
また、シニアアソシエイトとしては、所内にポジティブな空気を作っていくことも重要な役割だと考えています。私自身、入所以来様々なことに挑戦させてもらい、今もその過程にいます。そうした姿を、後輩に示すことで、積極的に挑戦しようと思える環境を作りたいと考えています。それぞれが挑戦を重ねることで、事務所として対応できる分野や案件の幅がさらに広がり、将来にわたって多様なニーズに応えられる組織であり続けられるはずです。こうして、今後も20年、30年とクライアントから信頼され続ける事務所をつくっていきたいと思います。

私が、当事務所に入所して一番良かったことは、弁護士としての具体的な目標と、そこに向かうための道筋を思い描けるようになったことです。司法試験を終えて、これからどうすればいいのかわからず漠然とした不安を抱えたまま当事務所に入所しましたが、業界の第一線で活躍する弁護士とともに仕事をするうちに、クライアントに求められる弁護士とはどんな弁護士か、そのために日々どのようなことをしているのかが見えるようになりました。そこから、自分なりの具体的なキャリアを描けるようになり、漠然とした不安もなくなりました。
皆さんの中にも、具体的にやりたいことや、目指したいものが決まっていない方は多くいるのではないかと思いますが、目指すキャリアというものは、きっと働くうちに、取り組む仕事や、周囲の人の影響、自分自身の環境を受けて定まっていくのではないかと思います。だからこそ、ファーストキャリアとしては少しでも高いレベルを求められる環境を選択すべきで、当事務所はそれが叶えられる環境です。
よい弁護士になりたいという熱意を絶やさなければ、当事務所での経験を通じて必ずよりよい自分の道が見えてくるはずです。是非一緒に働ける日を楽しみにしています。