Interview

Interview

アソシエイト弁護士

福田竜之介Ryunosuke Fukuda

先輩方の思考の深さや視点に触れられる時間は学びの機会。
自身の成長にもつながっています

私が弁護士を志した当初から、訴訟には携わりたいと考えていました。そのため、就職活動においても、訴訟案件を多く扱っている法律事務所を中心に検討していました。
もっとも、そうした希望には、困っている人を助けたいという前向きな思いがある一方で、訴訟以外の業務分野について具体的なイメージが持てなかったという側面もありました。そのため、実際に様々な分野の業務に関与したうえで、自分の関心や適性を見極めていきたいという思いも強くありました。そうした中で出会ったのが、牛島総合法律事務所でした。
当事務所は、訴訟等の紛争案件以外にも多様な分野を取り扱っており、部門制を採っていないことから、幅広い業務に携わることができる点に魅力を感じました。それだけでなく、面接を担当していただいたパートナーの先生やアソシエイトの先生から、自身の興味関心は尊重してもらえるといったご説明もいただき、私が働きたいと思っていた事務所そのものであると思い、入所を決意しました。
このほか、アソシエイトであっても広い半個室の執務スペースが確保されており、充実した蔵書数など、落ち着いて業務に集中できる環境が整っている点も魅力に感じたポイントのひとつでした。

現在は、訴訟、環境法、国際的な労働案件といった分野の業務を中心に携わっています。このうち、訴訟と環境法は入所する前から興味・関心のある分野です。特に、環境法という分野を独立したプラクティスとして扱っている事務所はあまりないのではないかと思います。具体的には、リサイクル関連のご相談です。企業法務における環境法分野というと、環境破壊的な側面が強いイメージもありますが、実際はその逆で、環境に配慮したビジネスを行いたいが規制が複雑であるためどのようなスキームが最適か等の積極的なご相談が多く、社会をよりよくするためのサポートといった側面が強いと感じています。また、労働案件については、正直なところ入所前は全く労働法分野に興味がありませんでしたが、ある日パートナーの先生から案件をいただき、取り組んでみると個々の論点を検討することが意外に楽しく、以降その先生と様々な案件に取り組んでいます。当事務所の労働法分野は国際的な案件が多く、業務を通じて日々英語の学習ができるのも魅力に感じています。
業務のなかでやりがいを感じる場面は様々ですが、ファーストドラフトを担当しているときは、自分が案件の中核に関与しているという実感があり、特に充実感があります。さらに、作り上げたものについてチームで議論を重ねるなかで、先輩方の思考の深さや視点に触れられることも学びの機会となっており、自身の成長にもつながっていると感じています。

入所前は、区切られた執務スペースで黙々と仕事をする、静かな環境をイメージしていましたが、実際に働いてみると、相談や議論のしやすさという点で非常に風通しの良い環境だと感じています。パートナーの先生を含めたチーム全体での議論はオンライン会議を通じて頻繁に行われており、期の近い先生方とは、日々のちょっとした疑問や方針のすり合わせを口頭で行うことも多くあります。
当事務所では、基本的に若手がもっとも主体的に案件を進める役割を担っているという特徴があります。もちろん、先輩方のサポートやチェックはありますが、まずは自分の頭で考えることが求められるため、実務を通じて成長の機会が豊富にあります。若手であっても意見を求められることは多く、それを発信しやすい雰囲気も自然に醸成されています。
業務外でも、先輩方に誘っていただいて飲みに行く機会がときどきあるほか、新人歓迎会や忘年会、年に一度の弁護士旅行など、所内交流の場も設けられています。普段業務で直接関わらない方ともこうした場で自然に顔を合わせることができ、結果として「所内に顔と名前がわからない人がいない」という状態が自然と形成されています。このことは、日々のコミュニケーションや業務連携のしやすさにもつながっていると感じています。

今後も引き続き、環境法、訴訟、国際的な労働問題といった分野を深めていきたいと考えています。これらの分野に継続的に関わる中で、法的な知識を磨くだけでなく、現場で求められる判断力や対応力といった実務的な感覚も養っていきたいと考えています。もっとも、実務を重ねる中で、自分の知らない分野がまだ多くあることにも改めて気づかされています。そのため、今後は新たな分野にも積極的に関わることで、新たな興味や専門性を発見し、強みの幅を広げていきたいと考えています。将来的には、関心のある特定分野での専門性を磨きつつ、複合的な法的課題にも対応できる、バランスの取れた弁護士を目指しています。
また、業務においては「依頼者の視点に立つ」という意識を常に大切にしたいと考えています。法的に正しいことを伝えるだけでなく、依頼者が直面している葛藤や制約を丁寧にくみ取り、そのうえで現実的かつ納得感のある選択肢を提示できる弁護士でありたいと思っています。
さらに、語学力を高めることにも継続的に取り組んでおり、将来的には留学を通じて専門知識や国際感覚をさらに深めたいと考えています。英語での議論や交渉をリードできる力を身につけ、国際案件にも主体的に関与していける存在を目指しています。