～重要経済安保情報保護活用法について解説～

セミナー概要

2025年5月、重要経済安保情報保護活用法の施行により、経済安全保障分野のセキュリティ・クリアランス制度が本格始動しました。重要インフラや重要物資のサプライチェーンに関する機微な情報の取扱いが見込まれる企業においては、「適合事業者」としての認定の取得や、情報を取り扱う従業者の「適性評価（セキュリティ・クリアランス）」への対応が不可欠となります。しかしながら、自社が制度の適用対象となるか否かの判断や、管理体制・社内規程の整備、人事・労務対応まで、検討すべき点は多岐にわたります。

本セミナーでは、セキュリティ・クリアランス制度の基礎知識とともに、企業が取り組むべき実務対応を具体的に解説します。

講義内容

1. セキュリティ・クリアランス制度の基礎知識
　(1) 制度創設の背景と法的枠組み
　(2) 重要経済安保情報の定義と具体例
　(3) 適合事業者と適正評価の全体像
　(4) 他制度（特定秘密、営業秘密）との関係

2. 実務対応のポイント
　(1) 制度の適用対象か否かの見極め
　(2) 適合事業者認定に向けた準備
　　① 認定基準と審査項目
　　② 社内体制・役割分担（保護責任者・業務管理者など）
　　③ 内部規程整備の要点と注意点
　(3) 従業者の適正評価と人事・労務上の注意
　　① 対象者の特定と同意取得
　　② 評価結果の取扱いと不利益取扱い禁止
　(4) 情報取扱いに関する実務と留意点
　　① 情報のアクセス管理・記録管理
　　② 漏えい対応・罰則の理解